埼玉県弘済会の皆様へ
埼玉県知事 大野 元裕
埼玉県弘済会におかれましては、昭和52年に社団法人として設立、平成26年の公益社団法人への移行を経て、今日まで長い歴史を築いてこられました。これも、現会長をはじめ歴代の役員の方々並びに会員の皆様の長年にわたる御尽力の賜物と、深く敬意を表します。
さて、新型コロナウイルス感染症は、全ての人々にとって日常を一変させる転機となりました。感染予防対策の一つとして、テレワークやキャッシュレス決済など、接触機会を低減させつつ社会生活を送る取組が予想を上回る速さで家庭や職場に広がっています。
私は、この機を捉えて、「働き方改革」や「誰もが活躍できる社会」の実現に挑戦していくため、官民問わず様々な分野で変革を促すデジタル・トランスフォーメーション(DX)を進めてまいります。
また、これから本県には少子化や急速な超高齢化に伴う本格的な人口減少社会が到来します。このため、「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」を進めることにより、生活圏を集約化し、職住近接による子育て環境の向上を図り、AIやIoTを活用した高齢者の見守りを行うなど、効率的で効果的な取組を形にしていきたいと考えています。
こうした施策をはじめとして、誰一人取り残さない持続可能な「日本一暮らしやすい埼玉県」を実現するため、これからもしっかりと取り組んでまいります。
埼玉県弘済会の会員の皆様は、県庁退職後も経験と知識を活かし、様々な地域支援活動を通じて、地域社会の福祉の増進に寄与されてこられました。令和3年に誕生150周年を迎える埼玉県の更なる発展のために、今後とも皆様の変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びに、埼玉県弘済会の更なる御発展と、会員の皆様の御健勝、御活躍を祈念して、私のメッセージといたします。